中世のイベリア半島において,レコンキスタによってキリスト教徒に再征服された地域に残留を許可されたイスラーム教徒をさす。キリスト教徒側の支配者への納税と引き換えに,イスラーム信仰や習慣の保持を認められた。手工業や灌漑農業に高い技術を持っていたため,王や貴族に重用された。「ムデハル様式」と呼ばれる彼らの建築様式は,後世のスペイン建築に大きな影響を与えた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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