ナントの王令(ナントのおうれい)
Edit de Nantes 1598年アンリ4世の発した王令。ナントの勅令ともいう。プロテスタントに礼拝の自由(ただし公的場所での礼拝はパリ,宮廷所在地では禁止),高等法院内の特別法廷,安全地域の設定,公職就任の承認などの特権を与えた。完全な意味での信教の自由ではなく,カトリック教徒に比べかなりの不平等があることはいうまでもない。ルイ14世の治世に至るとしだいに実質を失い,1685年,全面的に廃棄された。これにより多数のプロテスタントが亡命した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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