南海泡沫事件(なんかいほうまつじけん)
South Sea Bubble 1720年南海会社の株価暴落を契機にイギリスで起こった大恐慌。1711年設立された南海会社はスペイン領中南米植民地への奴隷の独占供給権を持ち,また国債を引き受けたため,株価が急騰した。それに応じて多くの同類の株式会社が出現し,空前の投機ブームとなったが,それらの多くが実態のない幽霊会社であることがわかって株価は暴落した。政界と癒着していた南海会社自体の株価も大暴落して,多くの破産者を生み,政治問題となった。この事件の事後処理に辣腕をふるったウォルポールは,その後政界の中心人物となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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