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ナポレオン法典(ナポレオンほうてん)

ナポレオンの指導下に,編纂,公布された民法典。フランスの統一的民法典は,革命期から編纂事業が進められ,統領政府時代の1804年3月に,「フランス人の民法典」として公布され,第一帝政期の07年にその公式名称を「ナポレオン法典」と改めた。全文2281カ条,身分編,財産編,財産取得編の3編からなり,全体を通じての基本原則は,私的所有権の絶対,個人意志の自由,家族の尊重の3者であるといわれ,ブルジョワ革命の成果たる近代市民社会の法原理を最も的確に表現している。部分的改正をへて,現行フランス民法典に連続しているとともに,全世界の近代市民法秩序に多大な影響を及ぼした。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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