1. 用語
  2. 世界史 -な-
  3. ナイジェリア

ナイジェリア

Nigeria 西アフリカ,ギニア湾に面する連邦共和国。アフリカ最大の人口を擁する。約300もの民族が住み,なかでも北部のハウサ人,西部のヨルバ人,東部のイボ人が有力で,北部はムスリム,南部はキリスト教徒が多い。この地域間,民族間,宗教間の対立が国の独立以来,統一を困難にする一因になっている。1861年,イギリスはラゴスを直轄植民地に,1900年には現ナイジェリアの大半を保護領にした。60年に独立し,63年,北部,東部,西部,中西部の4州からなる連邦共和国になった。66年,反イボ人派将校団クーデタでのイボ人大統領殺害と,12州制移行に反発して東部州はビアフラ共和国として分離独立を宣言し,連邦政府とのビアフラ戦争が勃発(~70年)。99年には,軍事政権から民政移管されるにあたって政情が不安定となった。石油を産し,経済的にはアフリカ内での有力国である。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう