内閣使節団(ないかくしせつだん)
Cabinet Mission 閣僚使節団ともいう。1946年3~6月,イギリスのアトリー内閣が,インドの指導者たちと独立問題について交渉するために派遣した。インド担当国務大臣ローレンス,クリップスら3人のメンバーからなる。アトリー首相はこれに先立つ3月15日,すでに完全独立を約束していたから,使節団の使命はインド国民会議派とムスリム連盟の両方が納得するような独立案をまとめることにあった。使節団は3層からなるゆるい連邦案を提案した。会議派と連盟はこれを受諾したが,7月になって解釈の違いが表面化,反発した連盟が「直接行動」をムスリムに呼びかける事態となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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