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ネストリウス派(ネストリウスは)

ネストリウスを祖とするキリスト教の一派。ネストリウスがエフェソス教会会議で追放されたのち,その支持者はシリアのエデッサを中心として活動し,その後正統派の圧迫を逃れてペルシアに移り,ニシビスを中心として発展した。5世紀末以後セレウキア,クテシフォンに総大司教座を設け,教学,社会施設に力を注いだ。さらにアラビア,トルキスタン,インドに宣教師を送り,アラホン(阿羅本)によって中国にも伝えられ,景教と呼ばれた。のちイスラーム教に圧迫され,衰退と分裂を招いたが,今日なおアッシリア教会として,イラン,イラクに信者を持っている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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