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如来(にょらい)

仏につけられた十尊称の一つ。悟りを完成させた人。サンスクリット語はタターガタで,この語にはタター+アーガタとタター+ガタという2種類の解釈がある。タターは「真理」を,アーガタは「来た」を,ガタは「行った」を意味するので,前者の解釈によれば「真理の世界よりこの世に来たもの(=如来)」,後者では「真理に到達したもの(=如去(にょこ))」を意味することとなる。大乗仏教では前者の解釈が主流で,苦しみ悩む人々の救済者という面が強調された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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