日本人移民排斥運動〔アメリカ,カナダ〕(にほんじんいみんはいせきうんどう)
アメリカの場合,日本人排斥は中国人排斥を受け継いだといわれるように,中国人排斥法制定(1882年)のあと日本人移民が増加し始めると,排斥運動が活発になった。低賃金で働く日本人移民が競争相手となった経済的現実に加え,「黄色人種」に対する偏見が存在したことは,カナダの場合も同様である。日本との国際関係の悪化がこうした運動を強め,連邦政府を動かした顕著な例は,第二次世界大戦時の日系人強制立ち退き政策である。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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