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ニヒリズム

Nihilism[英],nigilizm[ロシア] 虚無主義と訳される。いかなる絶対的な真理も存在しないという認識論上のニヒリズムは,古代ギリシアのソフィストにさかのぼるが,義務や規範を否定する哲学上のニヒリズムは,ニーチェによって取り上げられた。さらに国家や社会秩序を否定する政治上のニヒリズムは,トゥルゲーネフの『父と子』に描かれて以来,1860~70年代のロシアのインテリゲンツィアの思想とみなされるに至った。ナロードニキが西欧ではニヒリストと呼ばれた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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