二・二八事件(に・にはちじけん)
1947年,台湾で発生した民衆と政府との衝突事件。中華民国復帰後の台湾では,省政府からの本省人(ほんしょうじん)排除や経済混乱のため本省人の不満は急増した。47年2月28日,ヤミ煙草取締事件への抗議デモに軍が発砲し,これをきっかけに暴動が発生,民衆は官庁や警察を占拠した。事態収拾のため地方名士らは,二・二八事件処理委員会を組織し,政治改革を要求したが,国府は増援部隊を台湾に派遣,無差別の殺戮で反乱を鎮圧した。犠牲者数は2万人前後と推定される。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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