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日中国交正常化(にっちゅうこっこうせいじょうか)

第二次世界大戦後における日中間の国交問題は,1952年に台湾国民政府との間に日華平和条約(日台条約)が結ばれたときに始まる。日本政府はこの条約によって全中国との間の講和が決着したとの見解を出すが,その虚構性,異常性は明白であり,解決は将来に残された。その後,ベトナム戦争や文化大革命のために60年代は大きな進展がなかった。しかし,71年の中国の国連復帰,72年2月のニクソン訪中などをへて中国が国際舞台に登場すると,日本政府もこの問題の早期解決を余儀なくされた。72年7月田中角栄内閣が成立すると国交回復3原則を受け入れ,9月に訪中を実現,日中共同声明を調印した。これにより中国との国交は回復し,戦後の不正常な関係に終止符を打った。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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