日英同盟(にちえいどうめい)
1900年義和団事件後ロシアの満洲進出を直接の契機として,02年1月ロンドンで調印された条約にもとづく,日本とイギリスの同盟。日清戦争後,朝鮮問題解決をめぐってロシアとの衝突を予測していた日本と,三国干渉や中東においてロシアおよびドイツ,フランスに脅威を感じ,日本の軍事力に注目したイギリスとの間に結ばれた。しかし日本は日露戦争後,朝鮮において独立的地位を確立したため,東アジアにおける機会均等の規定は05年改定された(第2次同盟)。やがて日本の満洲進出に伴い,英米は接近し,一方日本もロシアと秘密協商を結んだ。11年に第3次同盟が結ばれたが,ワシントン会議における四カ国条約で最終的に破棄された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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