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ニコライ2世(ニコライにせい)

Nikolai ・ 1868~1918(在位1894~1917) 帝政ロシア最後の皇帝。即位直後の演説で代議制の陳情を「無意味な空想」として退けた。初めは大臣たちの助言に従っていたが,20世紀初め極東政策で自立的になった。皇后アレクサンドラは強い女性で,息子アレクセイの血友病ゆえに宗教家ラスプーチンを引き入れ,皇帝も影響を受けるに至った。この傾向が強まったのは第一次世界大戦中で,皇帝はラスプーチンと皇后の圧力で専断的にふるまった。1915年には最高軍司令官にもなった。二月革命が起こると,退位させられ,エカチェリンブルク幽閉中家族とともに銃殺された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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