王位継承排除危機(おういけいしょうはいじょきき)
Exclusion Crisis 1679年イングランド議会に,王弟ヨーク公ジェームズ(のちのジェームズ2世)をカトリック教徒であることを理由に,王位継承順位から排除する法案が提出されたところから生まれた政治危機。それに賛成のもの(請願派)と反対のもの(嫌悪派)が,お互いにホイッグ,トーリとあだ名で呼び合って対立し,のちの二大政党の起源となった。激しい対立の末,81年法案の成立は断念され,プロテスタント勢力の動きは功を奏さなかったが,名誉革命の重要な前提になった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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