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洛陽(らくよう)

東周,後漢,三国魏,西晋,北魏,武周(則天武后)などの古代王朝の都。周の時代には東西に10km隔てて二つの洛陽が築かれたといわれている。周公旦(しゅうこうたん)が築き平王以降に東周の王の居所となった東周王城と,その東に西周成王が築き殷(いん)民を居住させた洛邑(らくゆう)(成周)とがある。黄河中流の支流洛河(らくが)の北(陰陽の陽)につくられたので洛陽と呼ばれた。後漢は東周城を河南城として残し,その東に洛陽城を築いて都とした。漢魏洛陽城と呼ばれ,北魏の都,隋唐の副都として引き継がれていく。後漢の洛陽城は南北9里,東西6里の長方形で九六城と呼ばれ,北宮と南宮が分散していたが,北魏の洛陽城では宮城が北に寄り,その南に官庁街が整然と並んだ。戦国や後漢の時代には「_陽」という字を使った。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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