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連邦準備制度(れんぽうじゅんびせいど)

Federal Reserve System アメリカの分権的な中央銀行制度。1913年プログレッシヴィズム(革新主義)政策の一環として創設。全国を12の連邦準備地区に分け,各区に中央銀行の機能を持つ連邦準備銀行を設置,全体の統括機関として連邦政府内に連邦準備局を置いた。これにより銀行制度に対する政府規制を可能にし,安定した金融業務の維持を企図したが,ニューヨークのウォール街の支配力が引き続き強く,29年大恐慌の勃発で銀行制度の破綻が表面化した。ニューディール期の35年銀行法で改組され,広範な権限を持つ連邦準備制度理事会ならびに連邦公開市場委員会が設立され,金融政策の実権がウォール街から連邦政府に移行したとみなされる状況となった。現在景気対策等の面できわめて重要な機能を担っている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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