レジスタンス文学(レジスタンスぶんがく)
抵抗の文学。広くは一般にファシズムや帝国主義への抵抗を鼓舞する文学を意味するが,第二次世界大戦中のフランスで,ドイツに対するレジスタンス運動の一環として生まれた一連の文学をさし,フランス古典詩の伝統に立ち帰って,自由と祖国愛をうたった抒情詩を中心に,小説,戯曲,評論など各分野に及ぶ。代表的な作品としては,深夜双書を発行したヴェルコールの小説『海の沈黙』,アラゴンの詩『エルザの眼』『フランスの起床ラッパ』,エリュアールの詩『詩と真実』,モーリャックの評論『黒い手帖』など。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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