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琉球(りゅうきゅう)

現在の沖縄諸島の旧称。隋代より「流求」と呼ばれたところは現在の沖縄ないし台湾であるといわれている。沖縄が「琉球」と呼ばれたのは明代からである。明代の琉球は三国に分かれていたが,そのうち最も強かった中山(ちゅうざん)国の王の尚氏(しょうし)が統一した。明とは緊密な関係を持ち,冊封を受けて中国文化の摂取に努めたが,1609年薩摩の島津氏の侵攻にあってその支配下に入った。しかし,琉球は以後も中国との関係を保ち,日中両属の状況を続けた。そのため明治政府は1879年に派兵し,沖縄県を設置した。これ以後,琉球は独立を失い,完全に日本の領土となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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