ロンドン世界経済会議(ロンドンせかいけいざいかいぎ)
World Monetary and Economic Conference in London 世界恐慌対策のため1933年6~7月,ロンドンで開かれた国際的な経済会議。64カ国の代表が集まった。会議の議題は通貨,信用,物価,貿易など多岐にわたったが,第一次世界大戦期の対米債務の返済問題,金本位制放棄問題などをめぐって,英仏米主要3国が対立して紛糾,暫定的な国際通貨安定協定を成立させるにとどまった。しかし,これも国内物価問題政策を優先して経済回復を図るアメリカはじめ各国の拒否にあい,会議は事実上崩壊した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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