ロンドン条約(ロンドンじょうやく)
ロンドンで締結された条約は近代史上数多いので,主要なものをあげる。・〔1827〕1827年7月,イギリス,フランス,ロシアの間に結ばれた,ギリシアの独立戦争支持に関するもの。・〔1831〕1831年10月,イギリス,フランス,ロシア,プロイセン,オーストリアとベルギーの間に結ばれた,ベルギーの永世中立国としての地位を規定したもの。・〔1840〕1840年7月,エジプトのムハンマド・アリーを牽制するため,イギリス,ロシア,プロイセン,オーストリアの間に結ばれた同盟条約。・〔1867〕1867年5月締結されたルクセンブルクの永世中立国としての地位を規定したもの。・〔1871〕1871年3月,イギリス,プロイセン,オーストリア,フランス,イタリア,ロシア,トルコの間に結ばれたロシアの黒海再武装化承認,ダーダネルス,ボスフォラス両海峡航行に関するもの。・〔1913〕1913年5月結ばれた第1次バルカン戦争の講和条約。・〔1915〕1915年4月,イギリス,フランス,ロシア,イタリアの間に結ばれた秘密条約。イタリアの参戦の代償として,ダルマツィア,南ティロルなどの領有を約束した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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