ロンドン
London イギリスの首都。テムズ川河口近くに建設されたローマ人の都市ロンディニウムが起源。中世において経済の中心である「シティ」と政治の中心のウェストミンスターが繋がりをみせるようになり,17世紀後半には人口50万を擁する世界最大規模の都市となった。ピューリタン革命ではその経済力で議会派を支援した。1665年と66年にはペストと大火に見舞われ,レンなどの活躍によって現在のロンドンの原型になる都市再建が図られた。行政機構の不整備もあって肥大化に歯止めがかからず,特に東部のイースト・エンドには巨大なスラム街が生まれて社会問題となり,繁栄する西部と極端な対照を示した。19世紀以降イギリスの国際的な地位を反映して,多くの国際会議がこの地で開催された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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