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ルワンダ内戦(ルワンダないせん)

反政府勢力「ルワンダ愛国戦線(RPF)」の侵攻によって1990年10月に始まり,いったん成立した和平合意が崩壊してツチ人に対する大量虐殺が行われる状況のなかで,94年7月にRPF側の勝利で決着した。独立以降のルワンダでは人口的多数派であるフツ人の一部エリートが政治権力の中枢を独占した。RPFは独立前後にルワンダを追われたツチ人の難民を中心に組織されていたが,経済不振や政治的抑圧を背景に支持を広げた。内戦が始まると,政権側はRPFをツチ人と同一視してその抹殺を扇動し,1994年4月の大統領搭乗機撃墜事件を契機として,国内のツチ人とフツ人反政府勢力を組織的に虐殺した。内戦時の人口約700万のうち,50~80万がその犠牲になったといわれる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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