サン・マルティン
1778~1850 アルゼンチン生まれの南アメリカ独立運動の指導者。1812年アルゼンチンの独立運動に参加,13年サン・ロレンソの戦いに勝利し,北部遠征軍指揮官となる。17年,4000人の兵を率いて峻険なアンデスを越え,チャカブコ,マイプの戦いに勝利して,チリを独立に導いた。さらに海路ペルーに向かい,21年リマに入って,7月28日ペルーの独立を宣言した。しかし22年7月大コロンビアの独立の英雄ボリーバルとのグアヤキルでの会談は不首尾に終わり,ペルー護民官を辞した。南アメリカの独立後,政争を嫌って渡欧し,フランスのブローニュ・シュル・メールで没した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう