三別抄(さんべつしょう)
朝鮮,高麗(こうらい)時代の軍隊で,左・右夜別抄と神義別抄からなる。もともとは戦時の臨時的軍隊であったが,武臣政権期に常備軍化し,それまでの中央政府軍にとって代わった。高麗が江華島に都を移して元に抵抗した際にも,抵抗の中心となった。1270年に国王の元宗が元への服属の証しに都を開城に戻し,三別抄の解散を命じた後も,珍島,済州島に拠って,抗戦を続けた。1273年に元・高麗の連合軍に敗れ,その翌年に元の日本侵攻が行われた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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