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三部会(さんぶかい)

フランスの身分制議会で,聖職者,貴族,第三身分の3部から構成される。1302年にフィリップ4世が教皇と対立したとき,聖職者,貴族,都市の代表をパリに召集したのが始まりで,それ以後,重要な決定や新税徴集に際して召集された。しかしたんなる諮問機関で召集も国王の意志しだいであり,1484年までは南部と北部で別々に開かれた。百年戦争下に三部会の権威が高まり,1357年にはマグナ・カルタに匹敵する大勅令を国王に発令させたが,マルセルの死後空文に帰した。16世紀の宗教戦争下にもしばしば常設機関とする要求が出されたが,内部対立のため実現せず,1614年の召集を最後に開かれなくなり,絶対王政の成立をみた。1789年に財政難を契機に特権身分は三部会の召集にまで王権を追い込むのに成功したが,これがフランス革命勃発の端緒となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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