三帝同盟(さんていどうめい)
三帝協約(Dreikaiserabkommen)ともいう。1872年12月ベルリンにおけるドイツ,オーストリア,ロシアの3皇帝の会同と相互了解を基礎に,73年に3国間で結ばれたゆるい同盟関係。フランスの孤立化をめざすビスマルク外交の出発点となったものだが,バルカンにおけるロシアとオーストリアの利害対立のためまもなく空文化。ベルリン会議後,81年に新規の三帝同盟が締結され,84年にさらに3年間延長されたが,その期限切れとともに失効した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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