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サンスクリット

インド・ヨーロッパ語族に属する言語。前5~前4世紀頃の文法学者パーニニにより文章語として完成されたのでこう呼ばれる。ヴェーダ語を配慮しつつ,当時の北西インドのバラモンの話し言葉を範にとった。子音組織,名詞・動詞の語形変化に非常な複雑さを示す。初期仏教経典に用いられたパーリ語とジャイナ教の主要な著作の言語プラークリットを除き,バラモンを中心とする伝統的インドの文化活動のほとんどすべてはサンスクリットを手段とした。美文学や学問書などの作品では文法規範が遵守されたが,『マハーバーラタ』,プラーナなどではパーニニ文法からの逸脱もみられる。現代インド諸語への影響は語彙を中心に大きく,その傾向は増大している。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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