中国,日本の絵画の一部門。自然の風景を題材とするが,近代の風景画と異なり,自然に精神的意義を付加する中国的自然観を反映した絵画。盛唐~元中期の黄金時代には,技法の発達と様式の多様化を生み出し,墨法が進歩して水墨山水画を成立させ,形似に対する写意を唱えた。宋末元初の画僧の主客合一の傑作は,中国山水画が究極的に到達した至高の境地である。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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