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三国同盟(さんごくどうめい)

Triple Alliance ドイツ,オーストリア,イタリア間の秘密軍事同盟(1882~1915年)。1881年フランスがチュニスを占領すると,イタリアはドイツ,オーストリアに接近を図り,82年5月三国同盟条約が成立した。これは期限5年の軍事的相互援助条約であって,以後87年,91年,1902年,12年と更新されるなかで,バルカン,アフリカに関する条項が追加された。こうしてイギリス,ドイツを軸とする三国同盟と三国協商の対立は植民地をめぐる国際対立となる。しかしイタリアはトリポリ戦争(イタリア‐トルコ戦争),バルカン戦争によってドイツ,オーストリアから離反し英仏に接近し始めていた。第一次世界大戦が勃発すると,イタリアは同盟国を援助せず,かえって15年協商国側に立って参戦し,三国同盟はここに崩壊した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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