三国協商(さんごくきょうしょう)
Triple Entente 1891年成立の露仏同盟,1904年の英仏協商,07年の英露協商によって生まれたイギリス,フランス,ロシア間の結合関係を総称していう。英仏協商や英露協商は,それぞれの国の間の植民地の勢力範囲の調停を内容とし,特に軍事的結合を規定していないが,第一次世界大戦に至る国際関係のままで,事実上三国同盟に対抗するイギリス,フランス,ロシアの陣営構成が形成されたことを意味し,帝国主義国間の矛盾激化を画するもの。12年の英仏また露仏間の軍事協定はこの協商関係を軍事的に補強した。ロシア革命による帝政ロシアの崩壊によりこの協商関係は消滅する。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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