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サルデーニャ

Sardegna 地中海第2の島。早くからエーゲ文明の影響が波及。フェニキア人ついでギリシア人も植民。前540年以来カルタゴ領,前227年ローマの属州となる。古代末ヴァンダル,ついで東ゴート,さらに6世紀中頃ビザンツ帝国に帰属。8世紀頃から事実上独立して4地方に分立した。11世紀初めイスラーム勢力の侵入を受けたが,1016年ピサ,ジェノヴァ連合軍がこれを追ったのち,ピサの制圧下に教会もピサ司教管区に所属。12~13世紀に神聖ローマ皇帝が国王を立てたが,土着豪族の対立を利用するピサとジェノヴァの勢力争いが王権の確立を許さなかった。14世紀以降アラゴン王がその王権を兼併したが,ユトレヒト条約でオーストリアに譲られ,さらに1720年シチリアと交換にサヴォイア家領となり,同家のもとでサルデーニャ王国,ついでイタリア王国に帰属した。現在はイタリア共和国自治州。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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