1. 用語
  2. 世界史 -さ-
  3. サラディン

サラディン

1138~93(在位1169~93) サラーフ・アッディーンともいう。イスラーム世界の政治家,武人。クルド出身。初めアレッポのザンギー朝,のちにエジプトのファーティマ朝に仕えて権力を握り,アイユーブ朝を興した(1171年)。シリアやイラク北部を経略し,イスラーム勢力を結集して十字軍を破り,イェルサレムを回復(87年)。第3回十字軍とアッカ港を争い,和議を結び(92年),翌年ダマスクスで没した。イスラームのヒューマニズムの具現者と称えられている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう