サライ

キプチャク・ハン国の首都。新旧二つある。旧サライはヴォルガ川支流のアフトバ河畔にバトゥにより建設され,バトゥ・サライ,ベルケ・サライなどと呼ばれた。新サライは旧サライから130kmさかのぼったアフトバ河畔におそらく14世紀前半にウズベクにより建設され,ウズベクの死の直前か死後にこの地に遷都された。新サライはウズベク時代に繁栄したが,14世紀末のティムール軍,16世紀半ばのイヴァン4世のロシア軍の破壊で荒廃した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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