サハリン
Sakhalin 日本では樺太(からふと)という。先住民は清国に朝貢して,交易関係を持っていた。18世紀末から19世紀初めに日本とロシアが進出した。1875年の樺太‐千島交換条約で,サハリンは北クリル諸島との交換でロシア領となったが,ロシア帝国はここを監獄として使った。日露戦争の際,日本は全島を占領し,その領有を求めたが,ポーツマス条約で,南半部のみ割譲された。第二次世界大戦のさなか,ソ連は対日参戦の代償として,ヤルタ協定で南半部を取り戻すことを米英に認められ,戦闘を通じて,占領し,46年併合した。日本はサンフランシスコ講和条約で,権利を放棄した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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