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ザドルガ

zadruga バルカンの南スラヴ人やアルバニア人の農村に,中世以来続いていた家父長制の大家族共同体。息子が結婚後も独立せず,父の死後も兄弟が家計を分割しないことから生じた。100人近くからなるザドルガも稀にはみられたが,通例は30~50人の成員から構成。成員の役割分担が決められ,一部の財産は世帯が相続することもできた。女性の地位は低かった。近代の西欧社会とは異なる家族のあり方はバルカンの特徴の一つであり,西欧知識人の関心を引いた。資本主義の発達とともに1930年代には消滅。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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