サイモン委員会(サイモンいいんかい)
Simon Commission 1927年11月に,19年成立のインド統治法の現状を調査・報告するために任命された法定委員会。委員長サイモンの名をとり,サイモン委員会と呼ばれる。委員がすべてイギリス人であったことがインド側の反発を呼び,インド国民会議派は委員会へのボイコットを決定した。30年に発表された委員会報告は,州レベルでの責任政府の導入を勧告する一方,中央行政は当面イギリス支配下に置くものとした。この勧告はインド人指導者たちからは拒否されたが,35年のインド統治法の制定に影響を与えた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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