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再保険条約(さいほけんじょうやく)

1887年6月調印されたドイツ‐ロシア間の秘密条約。再保障条約,二重保障条約とも訳される。1885年のブルガリアに対するロシアの進出などによってロシア‐オーストリア間に利害が対立し,三帝同盟の継続が不可能となった際,ビスマルクはさらにロシアとの保障関係を保つため,バルカンにおける国境の現状維持などを主内容とするこの条約を結んだ。一方に79年以来存続していたドイツ‐オーストリア同盟があり(87年公表),ドイツはオーストリア側へもれるのを恐れ,90年,期間満了とともに再保険条約は消滅した。この後ロシアは露仏同盟への道を歩むことになる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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