細石器(さいせっき)
microlith 三日月形,梯形,長方形,三角形を呈する幾何学的形態で,わずか2~3cmの小剥片(はくへん)の石器。これらは独立した石器ではなく,棒の先端につけて槍としたり,あるいは数個を木,骨,角の側縁の溝にはめこんで,銛(もり),鋸(のこぎり),ナイフ,鎌などとしたもの。フリント製細石器の初現は後期旧石器時代にあり,北アフリカ,西ヨーロッパに現れ,中国においては中期旧石器時代のオルドス文化に小型品の存在が認められる。日本の縄文時代ごく初期まで用いられた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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