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崔済愚(さいさいぐ)

Ch'oe Che-u 1824~64 朝鮮王朝末期の宗教家で東学(とうがく)の創始者。慶尚道慶州の没落した両班(ヤンバン)の家に生まれ,若い頃は行商に従事したといわれる。1860年(哲宗11年),天主の降臨を感得して,儒・仏・道の3教に民間信仰を加味した東学を始めた。21文字の呪文を唱え修養すれば,誰もが天と一体化し,地上天国が実現できると主張した。その教えは,当時の正統思想であった朱子学と鋭く対立する面を持っており,また西学=キリスト教に対抗する意味も有していた。民を惑わすとして,逮捕,処刑されたが,東学は多くの民衆に広まった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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