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選民思想(せんみんしそう)

イスラエル人が諸民族のなかで特にヤハウェの神に選ばれ,恩恵と使命を受けているという民族観念。それは神ヤハウェと民イスラエルとの契約という形式で表され,イスラエル人は神の「聖なる民」「宝の民」と呼ばれた。バビロン捕囚後もこの思想は消え失せず,かえってメシア思想と結びつき,世界終末の日における民族の栄光と異民族の征服を説いた。原始キリスト教では選びの対象が,民族からキリストを信じるすべての人に移された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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