先進国首脳会議(せんしんこくしゅのうかいぎ)
先進国サミット(summit)ともいう。第1次石油危機(1973年秋)に伴う戦後最大の世界経済混乱に対して主要先進諸国がいかに団結して取り組むべきかを話し合うために,当時のフランスのジスカールデスタン大統領の提案によって1975年11月15~17日に開催された。以降毎年1回,参加国の主要都市で開催されている。参加国は,第1回はフランス,西ドイツ(当時),イギリス,アメリカ,日本の5カ国,第2回からはイタリア,カナダが加わり7カ国(G7)となり,さらにオブザーバーとしてヨーロッパ共同体(EC)が参加した。また97年の第23回からロシアが加わって8カ国(G8)となった。当初経済問題の討議の場として出発したが,現在では「経済宣言」とともに「政治宣言」も出されている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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