1. 用語
  2. 世界史 -せ-
  3. 全真教(ぜんしんきょう)

全真教(ぜんしんきょう)

金代に成立した道教教団の一派。開祖は王重陽(おうじゅうよう)。儒・仏・道3教の調和論に立ち,禅宗の影響を受け平易・庶民的・実践的な性格を持ち,北宋の旧道教教団を否定して発達した。王重陽の弟子馬丹陽(ばたんよう),丘長春(長春真人)らの手で陝西(せんせい),山東から江北,江南に広まり,モンゴル帝国=元朝の保護を受け,江南の正一教(せいいつきょう)と道教界を二分する勢力に発展した。やがて王朝と結びついて形式化したが,20世紀まで続いた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう