千戸制(せんこせい)
mingghatu モンゴル帝国成立に際して,チンギス・カンは統合した諸部族を軍事・行政組織の基礎として再編成,千戸制を確立した。千戸とは約1000のアイル(財産所有単位である家族)からなり,1000人までの軍隊を提供しうる集団と考えられる。全体を95千戸に分け,その下に百戸,十戸を置く10進法編成であり,その淵源は匈奴(きょうど)の時代にさかのぼる。千戸長は百戸長,十戸長とともに功業に対する恩賞として任命され,その子弟をカンの親衛隊に差し出した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう