全国産業復興法(NIRA)(ぜんこくさんぎょうふっこうほう)

National Industrial Recovery Act アメリカのニューディール期の産業政策。1933年に恐慌対策として制定。広範な規制権を持つ全国復興局(NRA)を設立し，企業には業界のカルテル的な協定を許容，労働者には団結権，団体交渉権を認めた。また公共事業局による連邦政府の大規模な公共事業を規定。政府と実業界の協力体制として初期ニューディールの柱とみなされたが，35年最高裁が違憲判決。 (山川 世界史小辞典（改訂新版）, 2011年, 山川出版社)