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1905年革命(せんきゅうひゃくごねんかくめい)

Pervaia russkaia revoliutsiia 1905 goda 近代化の進まないロシア帝国は20世紀に入ると矛盾に引き裂かれ,1904年に始まった日露戦争のなかでのあいつぐ敗北で政府の権威が失墜した。旅順要塞の陥落ののち,1月9日(ロシア暦22日),首都で政府公認の労働者団体を率いていた司祭ガポンが皇帝に「プラウダ(正義,真実)」を求める請願行進を企てた。これに軍隊が発砲を加え,死者を出した。この血の日曜日事件が発端となって,全国に労働者の運動が広がり,1905年革命が始まった。この革命では,自由主義者,ブルジョワジーも自由を求めて,活動を活発化させ,農民も共同体を基礎に反地主闘争に立ち上がり,ロシア帝国内の諸民族が自治を要求して闘争した。黒海艦隊の戦艦ポチョムキン号も反乱を起こした。日本海海戦での敗北は政府の権威を決定的に弱め,10月には鉄道員のストを中心に全国国民ストとなった。専制は10月17日(ロシア暦30日),詔書を出して政治的権利を与え,選挙にもとづくドゥーマの開設を約束した。革命はこれをもって退潮に入り,1906年憲法が皇帝によって与えられ,ロシアは二院制の議会と専制皇帝が協力して立法権を行使する立憲専制国家に変わった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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