セム語族(セムごぞく)
Semites 西南アジアの歴史を主導した民族。人種的には一様でないが,言語的に一つの語族を形成。元来はアラビアかシリア砂漠で遊牧生活を送っていたが,波状的にシリアやメソポタミアに移動し定住民化した。アッカド以降の古代メソポタミア文明を担った東(あるいは北東)セム語派,シリア・パレスチナで活躍したフェニキア人,アラム人,ヘブライ人などからなる北西セム語派,アラビア半島とエチオピアの中部以北の南西セム語派に分かれる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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