韓国慶州市郊外の吐含山(とがんさん)中にある石窟寺院。新羅時代を代表する仏教遺跡の一つで,751年,新羅の宰相金大城(きんだいじょう)が仏国寺(ぶっこくじ)とあわせて創建。当初は石仏寺(せきぶつじ)と称した。花崗岩を積み上げてつくられた石窟は,前室,扉道,主室からなり,主室中央に本尊の丈六釈迦如来(じょうろくしゃかにょらい)像が安置され,周囲の壁面に十一面観音像などの諸仏が浮き彫りに配置されている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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