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世界史(せかいし)

一国,一地域でなく世界全体の歴史を総合的に叙述,または考察したもの。世界の諸地域の連関が進んだ18世紀のヨーロッパで始まったが,歴史哲学的なものと叙述的なものとの2タイプがあり,しだいに後者に比重が移った。しかし,20世紀前半までは,西洋中心主義の見方が圧倒的に強かった。日本では明治以来,国史,東洋史,西洋史の区分が支配的で,世界史の観念はほとんどなく,第二次世界大戦後に社会科に「世界史」が導入されてから,初めて議論が始まった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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