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青銅器時代(せいどうきじだい)

bronze age 鉱石を溶かして銅をつくる冶金(やきん)術が知られ,さらに錫(すず)やヒ素を加えて製品を堅くする知識の発見は,前3000年頃の西アジア地方であったと思われる。この銅および青銅の知識は,アナトリアやエーゲ海域から北および西に伝播し,前1500年頃には,スカンディナヴィアのような北辺にも青銅器文化が花開く。すでに農業や交易の発達により定着していた人々は冶金の技術を持った職人の出現により,進んだ金属器による資源の開発や,農業生産の拡大とあい呼応して,都市生活の段階へと進展していった。金属の利用はまた,同時に集団内部における特権階級と隷属民の分化を意味し,階級社会の開始となる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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